今回は神戸市にある住宅の排水桝を交換する工事をさせていただきました。
お客様から排水がよく詰まるので見に来てほしいと連絡があり伺わせていただきました。
まず調査をさせていただきます。
6か所の桝があり桝の蓋を開けてみると、長年の汚れが溜まっている状態でした。
◆調査
お客様から事前にお話しを聞いていましたので、調査の段階で高圧洗浄車と共にお伺いさせて頂きました。
◆高圧洗浄車
高圧洗浄作業を行いながら、更に桝から管内を調べてみると確かに排水が詰まっていました。
◆調査
カメラ調査もしてみると管の中に木の根がびっしりと映りました。
◆カメラ調査
応急処置として高圧洗浄を行い排水は一旦、流れるように作業させて頂きましたが、お客様と相談をし6ヶ所中4ヶ所の老朽化したコンクリート桝を塩化ビニル製小口径桝に交換する運びとなりました。
◆BEFORE
桝と配管を取替える為、外壁側にある植物を撤去します。
◆植物の撤去(撤去前と撤去後)
工事に入る前に施工場所の周りに養生シートを敷いて飛散する土やコンクリートからの傷や汚れを保護をします。
◆養生シートで保護
まずは、玄関付近の桝①と②から作業していきます。
手作業で土を撤去していきます。
◆掘削(くっさく)作業
実は、お客様のお宅には市の桝(桝①)が玄関近くに設置されていました‥‥‥。
◆市の桝
しかし、お客様にお話しを聞くと市の方が点検するには不便との事で新たに市の桝を点検しやすい別の場所に設置しなおしたそうです
◆新たに設置していた市の桝
桝の撤去作業に入ります。
タイル部分を斫っていきます。(桝①)
◆斫り作業
コンクリート桝の上部を切り取り桝に土が入らないよう一旦、蓋をしておきます。
◆コンクリート桝切断
お客様のお宅は、道路から数メートル高台の作りになっている為、公共下水管に繋げる為に、とても深い作りになっているので「土を掘る」「桝を少しずつ割って撤去する」を繰り返しコンクリート桝を撤去します。
◆桝①撤去
桝①をここまで深く撤去したら一旦、桝②の撤去に移ります
◆桝①の撤去
玄関先ですのでお客様の出入りもある為、別の場所の作業時にはコンパネを渡らせて危なくないように養生しておきます。
◆養生
桝③も排水管が見えるまで排水管の周りの土を手作業で掘り取り除きます
◆掘削(くっさく)作業
桝③から桝②の方へも掘っていきます。
配管を傷つけないように管の下などは、細い工具で掘っていきます。
◆掘削(くっさく)作業
桝②と桝③部分は植物が植えられていた場所だった為、根っこが沢山あり手作業で根っこを取り除きながら掘削していきます。
◆植物の根
桝④付近には別の管が通っていた為、傷つけないよう慎重に掘ります。
◆手作業
建物内と繋がっている配管を切り外します。
よく見てみると配管部分に木の根がぎっしり。桝の接続部分やヒビが入った部分から木の根が入り込んでいました。
桝と配管の周りにも木の根が覆っている状態が分かります。
◆根詰まりの様子
桝の上部を電動ドリルを使い、切り目を入れ撤去します。
◆桝②の撤去
桝④の撤去に入ります。コンクリート桝に接続されている配管を専用カッターで切断して取り外します。他の管を傷つけないよう注意を払いながら作業します。
◆桝④
桝①の最終撤去に入ります。
元々市の桝として設置されていた桝①や、その近くにある桝②の配管は水の流れがスムーズ行かないような無理やりな配管接続になっていました。
それに加え庭の木の根が接続部分に入り込み、詰まりの原因となっていたことが分かりました。
◆市の桝の接続部分
桝①は、かなり深い位置で土に埋まっているのでジャッキで吊り上げ、引っ張り上げます。
◆ジャッキ作業
桝④から桝の設置作業に入ります。
まず土とバラスを敷き転圧器で勾配が狂わないようしっかり強い固めてからバケツ型桝の高さ等を調節します
◆桝の設置作業
設置場所、高さが決まったらホールソーを使ってバケツに穴をあけ、エスロン接着剤でパイプを接続します。バラスを強い固めながら水平器を使いレベルを合わせ設置していきます。
◆桝の設置(桝④)
建物からの接続配管の寸法を計ります。
桝④からの排水管に合うよう微調整し接続配管を設置します。
◆接続配管の設置(桝③)
接続配管が設置出来たらバラスを強い固め、排水管と桝③を接続しレベルを合わせます
◆接続配管と桝の設置(桝③)
桝②も同じように建物からの接続配管の寸法を計り、排水管に合うよう微調整し接続配管と桝②を設置した後に桝①も接続していきます。
◆桝の設置作業
桝①は市の桝ではなくなる為、接続配管の経路を水がスムーズに流れるように桝②と桝①の位置を変更し勾配やレベルを合わせながら設置していきます。
◆桝の位置変更(桝①②)
さらに、桝①からスムーズに最終桝へと流れるよう新しく桝を1つ増設しました。
桝①から増設した桝に勾配をつけるため深い位置に設置します。
縦に走る雨水管が緩衝する為一旦切断し、桝を接続します。
◆増設した桝
桝①と増設した桝をしっかり接続させます。
深い位置だと力を加えての作業が困難な為、ジャッキを使用し接続部分をしっかり接着させます
◆桝の接続
接続後、排水がスムーズに問題なく流れるか、桝④から順に確認します
◆流水確認
桝から配管を立ち上げ、切断していた雨水管を桝をかわして再度接続します。
◆雨水管の再接続(BEFORE・AFTER)
問題なく排水されることが確認出来たら一旦、撤去しておいた土を埋め戻し転圧器で固めていきます。
◆埋戻し作業
建物からの配管の隙間をモルタルで埋めておきます。
◆モルタル補修
お客様とご相談し、全く同じタイルは廃盤になっているのでタイルは貼らずモルタル仕上げにすることになりました。
◆モルタル仕上げ
掘った土を戻し、新しい真砂土も加え平らに固めます。
保護していたシートも外し元の状態に戻していきます。
◆埋房し仕上げ
後日、モルタルが固まったら木枠を外し、土の部分の立ち上げた桝の高さを土に合わせてカットし調整します。
◆配管カット
塩ビ製バケツ桝1ヶ所と塩ビ製小口径マス150×100を4ヶ所の計5ヶ所の塩ビ桝を取付け工事させて頂きました。
◆AFTER
コンクリート桝の寿命は約20~30年で、経年劣化でパイプと接続部や側面に穴や隙間が空きます。そこから排水が漏れて周囲の土に穴を空けたり固形物がひっかかりやすくなり、つまりなどの不具合が発生することがあります。さらに放置すると排水桝全体が陥没して危険ですので、劣化した排水桝は早めに修理交換が必要です。
最近はコンクリート桝よりも手軽で安価でコンパクトなプラスチック桝(塩化ビニル製)が使われていることが多くなっています。塩ビニル製のパイプと桝を接着させてつけるため隙間がなくコンクリート桝よりも耐用年数が長く50年以上あります。
お住いの庭にある排水桝が古いコンクリート桝でしたらプラスチック桝の交換に一度検討してみてください。
弊社では、その他の施工事例も多数掲載しております。是非、ご覧ください!
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