＝神戸市＝
テナントビルオーナー様より「エレベーターホールで汚水のようなニオイがする。と苦情が入ったので１度見に来てほしい」とご連絡頂きました。
◆現場
(エレベーター付近にある)奥のマンホールから水が溢れ出ていたような気がする。との話もあったようですが、お伺いした時は濡れている様子はありませんでした。
まずは公共配管に近い手前のマンホールを開け洗管を行い管内をキレイにします。
が…なぜだか砂利が出てきたので取り除きました。
◆洗管作業
続いておくのエレベーター付近にある桝配管を順に高圧洗浄を行っていきます。
◆排水桝洗管
１つの管から砂利がどんどんでてくるので管内調査を行うこととなりました。
◆砂利確認
管内調査カメラ(スコープ)を使用し原因を調べたところ、管いっぱいの砂利があるのが分かります。しかし何故配管の中にたくさんの砂利があるのか…。
◆カメラ調査
よく見ると配管の上部に穴が開いているのが確認できます。この穴から砂利が落ちていたと考えられます。
◆管内カメラ映像
桝より下手側に砂利がいかないようにせき止めた状態で管内の砂利を取り除きます。
◆砂利取除き作業
大量の砂利を管内から取り除きました。
◆管内にあった砂利
管内の砂利はキレイに取除きましたが、このままでは揺れや振動で、また少しずつ砂利が管内に落ちて溜まってしまうので、現状をオーナー様に報告させて頂き、穴の開いていた位置を特定し修繕する必要があることをお伝えさせて頂きしました。
◆管内
配管が通っているビル1階にある賃貸店舗の方とオーナー様と弊社で話し合いをし、まずは管の位置と穴の空いている部分の位置を特定していきます。
「ナビトラック2」というスピーディかつ高精度の埋設位置と、深度探知が可能な探知機で床下にある排水管の位置を特定しマークを付けます。さらに先程使用した管内調査カメラ(スコープ)のホースの長さから距離を割り出し場所を特定していきます。
◆埋設位置の調査
店舗主様のご要望で、店舗のお休みの日に施工希望とのことでしたので、日程を調整し施工させて頂く運びとなりました。
◆日程調整
施工場所の開口に伴いカーペットもカットしなければなりませんが、こちらのカーペットは東リ(TOLI)のタイルカーペットだったので、必要な部分を外しての施工が可能でした。
◆カーペット
斫り作業が伴う為、店内物品移動して間仕切りをし養生します。ほこり等しますのでパソコンなどの高性能な機械類については事前に移動お願いしておきました。
◆床開口準備
入口、床、壁の全体に養生を施し床を開口していきます。
◆養生作業
開口時に木の粉が飛び散らないよう掃除機で吸いながら開口していきます。
◆床開口
砂利を除け、排水管を掘り当てます。
手前の位置にある配管が根元で折れた状態でした。
◆折れた管
折れた管を撤去し、調査を続けると…
折れた管が埋設部分から穴の部分だけ見えているのを確認しました。
◆管の穴
穴の開いた配管の手前に通る管が施工の妨げとなるため、一旦カットして取替え作業が行いやすいようにします。
◆手前の管をカット
埋設されている配管を手作業で掘って行き露出させ、カットします
◆取替え作業
カットし取り外した部分に新しい配管を設置していきます。
継手部分に接着剤(タフダイン)を継手と配管両方に塗布し管を差し込み固定クリップで固定したまま乾かします。
◆新部材の設置
接着剤が乾いたら一旦撤去しておいた土を戻していきます。勾配が狂わないようにバラスを強い固めながら埋めていきます。
◆埋戻し作業
作業の妨げとなってしまった手前の管の復旧作業です。
こちらも継手と配管両方に接着剤を塗布し管を差し込み取付けます。
◆復旧作業
復旧した管の勾配も狂わないように管の周りを強い固めて埋設します。
◆埋設
開口したコンパネを元に戻しキレイに清掃してからタイルカーペットを張り直し養生を撤去したら作業完了です。
◆AFTER
何らかの原因で排水管に穴が開いていました。
原因について、「配管が破損した原因はどんなことがか考えられますか？
こちらのテナントに入ってちょうど10年ですが、10年経つと起こりうることなのでしょうか？」 と質問されましたが、隠蔽部分・埋設部分であり、全体を把握することが不可能であることと、以前にどういった配管工事を行ったのか確認が取れない為、経年劣化か工事の際になったのか判断が付きません。
今回の修繕工事により砂利は配水管内に留まることがなくなりますので、エレベーター付近のニオイなども改善すると思われます。
RIDGID(日本エマソン)/ナビトラック2(受信器)
シースネイクカメラ標準装備の発信器や排水管清掃機に装着する発信器による非金属管の探知が可能です。(ゾンデ探知)
ピーディかつ高精度の埋設位置と深度探知が可能です。
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